15■第三者行為災害との調整

 私は交通事故に遭って大ケガをしましたが、責任は相手方にあるため、現在、損害賠償を求めているところです。

 先日、私のケガの程度だと障害年金も請求できることを知りましたが、障害年金を受けた場合、損害賠償はどうなるでしょうか。


 第三者の加害行為を原因とする障害年金の支給については調整されることになります。

 あなた(被害者)が先に障害年金を受給した場合、国は支給した障害年金の額の範囲内で、その額を相手方(加害者)に請求します。

 あなたが障害年金を受給する前に損害賠償を受けた場合、国は損害賠償の額の範囲内で障害年金の支給を停止します。

 ただし障害年金と調整される損害賠償の額は、受け取った総額ではなく、「休業補償費」等、生活保障費に相当する額のみに限られており、「慰謝料」や「医療費」は調整の対象になりません。

 また、この調整による障害年金の支給停止期間については、平成27年9月30日以前に発生した第三者行為災害は24カ月が上限でしたが、平成27年10月1日からは、上限が36カ月に変更されています。

 ところで、支給停止期間のカウント開始は、事故が発生した月の翌月から始まります。

 一方、障害年金は、原則として、初診日(事故日)から1年6カ月を経過しなければ請求できません。

 したがって、実質的な停止期間は「36カ月 − 1年6カ月 = 1年6カ月」となり、最長でも1年6カ月ということになりますが、事後重症請求や初診日が20歳前にある20歳前障害での請求では、申請時点で、事故日からすでに36カ月経過していることが多いため、このような場合、調整の対象となることもありません。

 

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