■「審査会、お前もか!」

公 開 質 問 状

平成20年2月7日


社会保険審査会委員長殿

再審査請求代理人
藤原 忍

 先日の内容証明郵便による照会状では的確な回答が得られませんでしたので、公開質問状に切り替えて、再度、回答を求めます。

 現在、社会保険の不服申立における審査制度は非常に危機的な状況にあります。

 審査請求は、国民年金法第101条第1項及び厚生年金保険法第90条第1項により、保険者の処分に対して不服があれば、当該事実をもって、だれでも行える正当な権利です。

 しかしながら、一審の審査官の場合、審査官が請求人となる被保険者に対して、審査請求を思いとどまるように威圧的な態度で圧力をかけたり、「虚偽」を伝えてまで審査請求の用紙を交付しない状況、いわゆる審査請求妨害が全国的に行われております。

 このような審査官の不当な行為の下では、公正な審査など到底期待できないことは社会通念上からも容易に想像できます。

 果たして平成16年3月12日には、和歌山の審査官が請求人の主治医より回答された請求人の臨床データを請求人本人に不利となるように改ざんし棄却を行ったことが発覚しました。

 さらに、不当な審査で各地方検察庁に刑事告発された全国の審査官は、当代理人が知るだけでも、これまでに26人平成19年に限っても9人にものぼります。

 このような審査官の非違行為職権濫用が全国的に行われているのが実情であることから、審査官による公正な審査は絶望的であり、請求人が唯一希望を託せるのは二審に当たる貴審査会のみということになります。

 しかしながら、貴審査会の審査についても、最近は「残念な噂」を耳にします。

 先日の当代理人の照会に対して、貴審査会は、社会保険審査調整室長を通して「裁決に不服がある場合は裁判所に訴えを提起できる」という回答でしたが、これは当代理人の照会の趣旨を正しく理解した回答とは言えません。

 貴審査会に処分の照会をしたのは、この度の裁決によって、もはや社会保険の審査制度に「深刻な危機感」を抱かざるを得なかったからです。

 中立公正を遵守しなければならない立場にある機関は、信頼を損ない、又は失うようなことがあれば、事実上、本来の機能を果たしているとは見なされなくなります。

 貴審査会のこの度の裁決では争点について全く言及されませんでした。

 大阪地裁は昭和38年5月25日、「審査決定に付記すべき理由は、不服の事由に対応してその結論に到達した過程を明かにしなければならない」との判断を示しています。

 すでに最高裁は昭和32年1月31日、「裁決にその理由を説示しないことは違法といわなければならない」との判断を示しています。

 が、このような判例等を引き合いに出さなくとも、裁決に際して争点に触れることは社会通念上の常識でもあります。

 まして社会保険の不服申立における審査制度は、「簡易・迅速な審査」を旨として設立されたわけですから、本来の「わかりやすい審査」という観点からも、当然、争点については言及すべきものと思います。

 当代理人にとっては、争点を無視した判断など全く想定外のことであって非常にわかりにくいものであり、また先の照会状でも述べましたように、争点を故意に無視することにより裁決での棄却を導き出すことも可能となったため、全く素朴な疑問が生じてしまい、照会状を送付いたしました。

 したがって「あなた様のご意見については行政機関として対応できることはございません」という先の杓子定規な返信ではなく、上記の素朴な疑問に対して率直に答えることこそ、貴審査会の審査がまだ健全な状態に保たれていることを証明することにもなると信じ、改めて回答を求めます。

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