■「審査会、お前もか!」B

公 開 質 問 状 B

平成20年4月3日


社会保険審査会委員長殿

再審査請求代理人
藤原 忍

 貴審査会による平成20年2月29日付の請求人阿○健の再審査請求に対する棄却決定処分について、甚だ疑義を感じざるを得ない点があるも、それ以上に貴審査会における審査が健全に行われていることを信じたく、回答を求めます。

 この度の貴審査会による棄却決定処分は、貴審査会が当代理人の提起した争点を故意に無視した結果、導き出すことが可能となったものです。

 貴審査会で出された裁決、又は貴審査会により示された判断は、一般的に裁判でいう「判例」に匹敵するものであると解されています。

 果たして貴審査会も、その判断については、平成13年11月30日の裁決で

 「行政不服審査制度、特に独立性の高い審査機関において最終段階の審査を集中的に行うものとされている行政不服審査制度においては、当該審査機関の判断によって速やかに法令解釈の統一を図り、これに基づいて行政事務が相互に齟齬を来すことなく円滑に遂行されることが当然に期待されているものというべきであって、その点からも、当審査会が裁決において示した判断については法律上の拘束力の問題とは別に保険者としてはできる限りこれを尊重すべきことが一般的に要請されているというべきである」

 とハッキリ明言しております。

 したがって当代理人はこの度の再審査請求において

  1. 貴審査会2級相当と判断した平成7年4月28日裁決、平成8年12月24日裁決、及び平成8年2月29日の裁決の事例に請求人も該当し、又はそれ以上に重度の程度にあること

  2. 貴審査会2級相当根拠とした「障害者手帳においても2級とされていること」(平成12年2月29日裁決)請求人も該当しているということ

 を争点として主張しました。

 しかるに貴審査会は、この度の裁決で上記二点について全く一切言及しないまま、「2級に該当しない」として再審査請求を棄却しました。

 大阪地裁は審査決定について昭和38年5月25日、「審査決定に付記すべき理由は、不服の事由に対応してその結論に到達した過程を明かにしなければならない」との判断を示しています。

 さらに最高裁は昭和32年1月31日、「異議及び訴願について審理を遂げその当否を判断した場合、その理由を説示すべきことは当然の事理として推奨されるべきであろう。(中略)裁決にその理由を説示しないことは違法といわなければならないとの判断を示しています。

 したがって、この度の貴審査会の審査手法は、当代理人だけでなく、貴審査会に対して「裁判所」に準じた見方をしている一般の被保険者にも、社会通念上、著しい疑義と不安を抱かせるものであると言わねばなりません。

 現在、社会保険の不服申立における審査制度は二審制となっています。

 しかしながら、一審の審査官による審査制度は−−審査官が審査資料を不当に改ざんしたり、また、これまでに全国で少なくとも26人もの審査官が「不当な審査」で刑事告発される等−−すでに崩壊しており、事実上、不服申立の審査は貴審査会が一手に引き受けて行う一審制と化しております。

 もし貴審査会も、審査において、いまや審査官と同じ進路と方向に舵を取ろうとしているならば、社会保険の不服申立における審査制度の「危機」であると言わねばなりません。

 以上の理由から、裁決で貴審査会が当代理人の提起した争点を故意に無視した事由について、回答を求めます。

 中立公正の遵守が当然と見なされている機関に対して、このような公開質問状を送付しなければならないことは甚だ残念なことですが、逆に言えば、事態はそれほどに深刻であり、したがって社会通念上からも、貴審査会には当該質問状に対して誠実に回答する責務があることを付記します。


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