社会保険審査会裁決選集〜てんかん〜


 請求人の当該傷病(てんかん)による障害の状態は、てんかんの発作は年に2、3回とコントロールされており、精神神経症状としては人格変化により対人関係が難しいとされ、日常生活能力の判定では他人との意志伝達及び対人関係のほか、適切な食事摂取、身辺の清潔保持、身辺の安全保持及び危機対応につき、自発的にはできないが援助があればできる状態とされているものの、金銭管理と買物、通院と服薬については少しの援助があればできるとされ、日常生活能力の程度は(4)である。このようにみると、額改訂請求時における請求人の障害の状態は、1級の例示に該当すると認めることは困難である。そうすると、請求人に対し、額の改定を行わないとした原処分は、妥当。
(平成17年3月31日)

 請求人の脳腫瘍による障害の状態は、診断書では、病状はてんかん発作のみで他の精神症状はなく、その発作は2〜3ケ月に1回の頻度で、3級に該当すると認めることも困難であり、原処分は妥当。
(平成17年12月22日)

 請求人のてんかんによる障害認定日及び裁定請求日において障害基礎年金を支給しないとした原処分のうち、障害認定日において国年令別表に掲げる程度に該当しないが、裁定請求日においては国年令別表に掲げる2級の程度に該当するので、裁定請求日を受給権発生日とする障害基礎年金を支給し、その余の部分はこれを棄却する。
(平成17年1月31日)

 裁定請求日における請求人の当該傷病(操うつ病)による障害の状態は、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度に該当すると認めることは困難であり、障害等級2級に該当せず、もとよりこれより重い1級にも該当しない。そうすると、請求人に対し、障害基礎年金を不支給とした原処分は、妥当。
(平成17年3月31日)

 請求人の平成15年7月現況届時の当該傷病(てんかん)による障害の状態は、抗けいれん剤の効果により、けいれん発作は平成14年12月24日以降出現しておらず、けいれん発作がいつ出現するかわからないとされているものの、日常生活能力の判定は全ての評価項目につき、自発的に又は適切にでき、日常生活能力の程度は精神障害がなく、日常生活全般について特に問題なしとされておリ、常時の支援が必要とされながらも、週5日パートで就労している。これからすると、平成15年現況届提出時における請求人の当該傷病による障害の状態は、2級の例示に該当すると認めることは困難であり、もとよりこれより重い1級にも該当しない。そうすると、請求人に対し、平成15年11月から障害基礎年金の支給を停止するとした原処分は、妥当。
(平成17年5月31日)

 請求人の裁定請求日頃の当該傷病(てんかん)の障害の状態は、てんかんの発作の頻度は数ヶ月に1回程度で、薬物療法によりコントロール良好である。不安、焦燥感は妻の精神状態が悪いことが原因とされており、日常生活能力の判定は全ての評価項目について自発的に又は適切にできるか少しの援助があればできる状態であって、日常生活能力の程度は「((3)」である。これからすると、裁定請求日における請求人の当該傷病による障害の状態は、2級の例示に該当する程度と認めることは困難であり、もとよりこれより重い1級にも該当しない。そうすると、請求人に対し、障害基礎年金を不支給とした原処分は、妥当。
(平成17年5月31日)

 請求人はてんかん性精神障害であるが、障害認定日頃の障害の状態は、日常生活能力の判定は適切な食事摂取及び身辺の清潔保持が自発的にでき、他の評価項目も少しの援助があればできる状態であり、同能力の程度は家庭内労働が可能とされている。また、裁定請求日頃の障害の状態は、同能力の判定は身辺の安全保持等ができないが、他の評価項目は自発的にできるか少しの援助があればでき、同能力の程度は軽労働が可能であるため、2級に該当すると認めることはできず、原処分は妥当。
(平成17年9月30日)

 請求人は髄膜種による障害の状態にあるが、精神の障害(てんかん)は発作頻度から見て3級の例示に該当するものの、平衡機能の障害及び肢体の機能の障害は3級の例示に該当しないため、2級に該当すると認めることは困難であり、原処分は妥当。
(平成17年9月30日)

 請求人のてんかんの症状は、発作は投薬により概ね良好に抑制されており、時に一時的発作による転倒が見られるが、日常生活能力の判定は全項目とも自立しているか、多少の援助があればできるとされ、また、日常生活能力の程度は「精神症状を認め、家庭内での日常生活は普通にできるが、社会生活上困難がある」であり、2級以上に該当すると認められず、原処分は妥当。
(平成17年11月30日)

 請求人の脳動静脈奇形破裂、てんかん発作による障害認定日び裁定請求日当時の障害の状態は、発作の頻度や持続時間から見て、労働に全く支障を来していないとはいえないが、その支障の程度はさほど顕著であるとはいい難いものであり、3級の例示に該当するものということはできず、請求人に対し障害給付を不支給とした原処分は、妥当。
(平成16年7月30日裁決)

 裁定請求日における請求人のてんかんによる障害の状態は、てんかんの発作の頻度は、1カ月に数回起こる事があって、入院を要することもあるが、数カ月間、発作が起こらない月もあり、平成14年1月から同年5月の平均発作頻度は1カ月に3回程度であるとされている。したがって、国年令別表に定める2級の程度に該当するということはできないので、障害基礎年金を不支給とした原処分は、妥当。
(平成16年1月30日裁決)

 請求人は、月数回の痙攣発作があり、その頻度はかなりのものであるうえ、発作の態様においても1時間程の意識消失、便失禁、尿失禁がみられるなど、制御不良の状態にあり、また、日常生活能力の程度も、「精神症状を認め、家庭内での単純な日常生活はできるが、時に応じて援助や保護が必要である。」とされている。この障害の状態は、国年令別表に定める2級の程度に該当するものと判断する。そうすると、請求人に対し、障害基礎年金を不支給とした原処分は、妥当ではなく、取消し。
(平成16年1月30日裁決)

 平成14年現況届時における請求人の症候性側頭葉てんかんによる障害の状態は、2級の程度に該当すると認めることはできない。そうすると、請求人に対し、障害基礎年金の支給を停止するとした原処分は、妥当。
(平成16年1月30日裁決)

 平成14年現況届時の請求人のてんかんによる障害の状態は、社会生活上困難があるとされているが、薬物療法によりけいれん発作の出現は抑えられており、定時社員として就労中であって、予後も安定しているとされているから、国年令別表2級の程度に該当していると認めることは困難であり、障害基礎年金を支給停止とした原処分は妥当。
(平成16年3月31日)

 平成14年現況届提出時における請求人の症候性てんかんによる障害の状態は、国年令別表に定める程度に該当していないので、障害基礎年金の支給を停止するとした原処分は、妥当。
(平成16年7月30日裁決)

 請求人の障害認定日におけるてんかんによる障害の状態は、国年令別表に定める2級の程度に該当するとは認められないので、原処分は、妥当。
(平成16年7月30日裁決)

 請求人のてんかんについては、平成13年現況届に添付された診断書を診査した結果、請求人の病状は従前より改善されておらず、この障害の状態は、認定基準の2級の例示に相当するものと認めるのが妥当であるから、平成13年11月から障害基礎年金の支給を停止するとした原処分は、妥当でなく、取消し。
(平成15年4月30日)

 請求人の当該傷病による障害の状態は、20歳到達日において旧法別表に定める2級の程度に、また、昭和61年4月1日において国年令別表に定める2級の程度に該当する状態であったと推認されるので、請求人は、20歳到達日において障害福祉年金の受給資格を満たし、60年改正法附則第25条第1項の規定を経由して、障害基礎年金(2級)の受給権を有すると判断する。そうすると、平成13年9月より障害基礎年金(2級)を支給するとした原処分は妥当でなく、取消し。
(平成15年8月29日)

 請求人のてんかんについては,脳波上徐波を認め,薬物コントロール中であるにもかかわらず,月に4〜5回の意識障害を伴うけいれん発作があるなどひんぱんな発作の繰り返し及び性格変化が認められるため原処分は妥当でなく取消し。
(平13.9.28)

 請求人のてんかんによる障害の状態は,前回認定した平成7年現況届時の障害の状態に比べても,改善がみられ,1級から2級への額改定をおこなった原処分は妥当。
(平13.12.25)

 請求人の障害の状態は,請求日において認定基準の例示に相当し国民年金法施行令別表に定める2級に該当するため,障害基礎年金を支給しないとした原処分を取り消す。
(平12.8.31)

 請求人は,てんかんにより障害基礎年金を請求したが,保険者は国民年金法施行令別表に定める程度に該当しないとして不支給処分をおこなった。制定請求時の障害の状態については,「痴呆は著しくないが性格変化その他の精神神経症状があり,労働に著しい制限を加えることを必要とする」3級の程度には該当すると判断できても,2級に該当すると判断することは困難である。
(平11.6.30)

 請求人の20歳到達日における障害の状態は,「てんかんによるものにあっては,ひんぱんに繰り返す発作又は痴呆,性格変化,その他の精神神経症状があるもの」に該当し,日常生活においても,新たな事柄について記憶する能力が欠如していることから,「日常生活が著しい制限を受けるか又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの」に相当し,国年令別表の障害の程度2級に該当する。そうすると,原処分は妥当ではなく,取り消さなければならない。
(平7.10.31.)

 請求人のてんかんによる小発作は,典型的な意識の消失を伴うもので週2〜3回の程度であり,かつ,性格の変化が認められ,「ひんぱんに繰り返される発作に相当し,国年齢別表に定める2級の程度に該当する。
(平6.7.29)

 請求人の現況届時における生涯の状態は,なおてんかん発作の発現はあるものの,ひんぱんに繰り返すとは認め難く,また痴呆,性格変化その他の精神神経症状があるものと認めることも困難であり,生涯基礎年金の支給を停止した処分は妥当である。
(平6.10.31)

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