社会保険審査会裁決選集〜腎疾患〜


 請求人の平成15年の現況届時の障害(慢性糸球体腎炎)の状態は、平成15年3月から平成15年7月までの検査成績に異常はみられず、臨床所見は自覚症状も他覚所見もなく、一般状態区分は「イ」であり、激しい活動は制限されるものの、日常の活動には支障がなく座業は可能とされている。したがって、平成15年現況届提出時における請求人の当該傷病による障害の状態は.3級の例示に該当すると認めることは困難であり、もとよりこれより重い1級又は2級にも該当しない。そうすると、請求人に対し、障害厚生年金の支給を停止するとした原処分は、妥当。
(平成17年2月28日)

 請求人の慢性腎不全、腎移植後による現況届時の障害の状態は、国年令別表に掲げる2級の程度に該当しなくなったので、不支給とした原処分は、妥当。
(平成17年1月31日)

 請求人の慢性腎不全による障害の状態は、臨床所見としては他覚所見で著しい貧血があるとされているほか該当項目はなく、検査成績に中等度の異常は見られず、一般状態区分は(別傷病による障害を併せて評価しても)イで、軽作業は可能とされ、人工透析療法は実施していないことから、2級以上に該当すると認めることは困難であり、原処分は妥当。
(平成17年10月31日)

 請求人の生体腎移植後による平成14年現況届時の障害の状態は、国年令別表に掲げる程度に該当しなくなったとして、障害基礎年金の支給を停止する旨の原処分は、妥当。
(平成16年4月30日裁決)

 請求人の慢性腎不全・死体腎移植後による平成14年現況届時の障害の状態は、長期透析の合併症である両手10指及び手根管症候群による障害の状態が、「両上肢のすべての指の用を廃したもの」に該当するので、障害基礎年金の支給を停止するとした原処分は、取消し。
(平成16年4月30日裁決)

 請求人の腎機能及び血圧値は正常に保たれて、この間の状態は社会的治癒に相当すると認められ、その後腎機能が悪化した日をもって社会的治癒後の初診日と判断するのが相当である。また、障害認定日における請求人の当該傷病による障害の状態は、国年令別表に定める2級の程度に該当することになるので、障害給付を不支給とした原処分は妥当でなく、取消し。
(平成15年8月29日)

 請求人の慢性腎不全による障害の状態は、厚年令別表第1の3級の程度に該当すると認めることはできないので、障害厚生年金の支給を停止するとした原処分は、妥当。
(平成15年7月31日)

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